印刷・製本のまち板橋

板橋区は印刷・製本の会社の集積地です。大手印刷会社、中小の印刷会社や関連する大小の製本会社が集まっているほか、紙、インキ、印刷機器のメンテナンスや卸を営む事務所などが相対的に集積しているのが板橋区の特徴です。

板橋の印刷・製本は全国でもトップクラスの出荷額!

 
印刷・製本は区内の産業の約3割を占めています!

板橋の印刷・製本の歴史

明治時代中期
銀座や神田を中心に印刷企業が多く立地し、新聞をはじめ書籍が製造される

大正時代
印刷の需要が拡大し、印刷機の大型化、動力化が進む

昭和 13(1938)年
凸版印刷㈱が東京市板橋区志村(現志村一丁目)に板橋工場を竣工し操業を開始

昭和 30年代
多色刷りに対応するため機械が大型化。千代田区や文京区、新宿区など印刷業が集積していた主要な都市部での住工混在の問題から、比較的土地が広く、かつ工場が立地していた板橋区に中小印刷企業が集積するようになる

昭和 53(1978)年ごろ
板橋区内での印刷関連業の工場数がピークを迎える

昭和 61(1986)年
工場団地の「板橋プリンティングプラザ」が開設し、印刷業の集積化が進む印刷業は板橋区の製造品出荷額等でも50%を占めるほどの一大産業となる

現在
平成不況やリーマンショック、新型コロナウイルスなどの外部経済環境の変化のなかBtoC向けコンテンツの拡大デジタル化との共存など現在進行形で印刷関連業は変化し続けている

 

 

区内の印刷製本企業と連携した今までの取り組み

いたばし絵本国際翻訳大賞では、区内印刷事業者が製本出版に協力しているほか、工場見学や体験教室など区内の印刷製本企業と連携して様々な取り組みを行ってきました。今後は、令和3(2021)年3月にオープンした中央図書館に「いたばしボローニャ絵本館」が併設されたことを踏まえ、「絵本のまち板橋」関連事業と連携しながら区内印刷・製本業や関連企業の認知度を高めるための事業や、産業と文化を融合させた取組を検討していきます。

 

 

 

「絵本のまち板橋」事業の展開

板橋区では、持続可能な地域の発展に向けて、「絵本」と区との関係性に着目し、これを区の独自性と位置づけ、「絵本のまち板橋」を区のブランドとして展開、推進しています。

そこでめざすものは、子どもから大人まで、あらゆる人が絵本に親しみ、絵本を通じて自己、他者そして社会・世界を理解し、交流と活動が生まれるまちです。また、創作者が集まり、交流を通じてその能力が発揮され、新しい絵本や絵本文化が創造されるまちでもあります。

さらにそこでは、絵本そのもの、あるいはイラストレーションやテキストといった要素を用いて、社会課題が解決されたり、新しい価値が創造されたりする展開があります。区はその可能性を最大限に活かしながら、誰一人取り残さない、持続可能な都市として、区民、区内事業者・団体を始め、近隣地域、国内、世界との良好な関係を構築することをめざしています。

 

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